コミティア、生成AI製作の表紙を使用した本の出展を禁止
COMITIA156からルール改訂同人誌即売会「COMITIA(コミティア)」実行委員会は、2026年6月開催の「COMITIA156」から生成AIの利用ルールを大幅に改訂し、生成AI出力結果を主体とした作品の販売・配布・展示を全面禁止とする方針を明らかにした。特に「AI生成物を表紙や挿絵に用いた絵本や文芸作品」が補助利用に該当しない例として明記され、生成AI製作の表紙を使った小説などの出展が不可となる。
これまでコミティアでは、COMITIA155(2026年2月開催)まで「生成AIの出力結果そのままを主体とした作品の頒布は不可」としつつ、作品制作の補助範囲での利用を認めていた。しかし「補助」の定義が曖昧だったため、運用上の負担が増大。2026年1月21日に代表・吉田氏名義で公式ブログにて改訂を発表し、判断の統一を図った。
新ルールのポイント(COMITIA156以降適用)
生成AIの出力結果を主体とした作品の販売・配布・展示は不可。
生成AIは「作品制作の補助となる範囲」または適切な引用に限定。
利用規約違反や法令違反が明らかなものは、補助か否かに関わらず不可。
補助利用に該当しない(禁止)具体例
・作者自身のラフやネームをもとに生成AIで清書されたマンガやイラスト
・AI生成物を表紙や挿絵に用いた絵本や文芸
・AI生成物を使用したグッズ このガイドラインはCOMITIA156以降に適用され、過去に販売・配布・展示実績のある作品についても可否判断の対象となる。東京開催のコミティアに暫定的に適用され、将来的に改訂の可能性もある。
改訂の背景について吉田代表は「社会的な議論や法整備が進んでいない一方、生成AI技術の急速な発展で個別対応の負荷が限界を超えつつある。運営負担軽減と判断の揺れ防止が目的」と説明。見本誌提出を基に今後も現場対応でルールを改善していく方針を示した。
この発表は3月6日にITmediaなどで報じられ、X(旧Twitter)上で話題に。特に文芸サークルから「文章作品なのに表紙AI使用で出展不可は本文を軽視している」「表紙なしや手描きに切り替えるしかない」といった声が上がり、賛否が分かれている。一方で「創作の自主性を守るルール」「AI主体は自主制作とは言えない」と支持する意見も見られる。
コミティアはオリジナル作品オンリーのイベントとして、自主制作の理念を重視。生成AIを巡る同人界の議論が今後さらに活発化しそうだ。参加予定者は公式FAQとブログを必ず確認し、見本誌提出時にルール遵守を徹底する必要がある。
参考
・コミティア公式ブログ(2026年1月21日):【COMITIA156より】生成AI利用に関するルール改訂について
https://www.comitia.co.jp/blog/archives/2882
・コミティアFAQ:生成AIの利用ルール
https://www.comitia.co.jp/faq/index.php?mode=faq&id=132
・ITmedia AI+(2026年3月6日):同人誌即売会「コミティア」、生成AI作品を原則禁止最新情報(2026年3月7日時点)では、公式からの追加発表はなく、ルールは現行のまま適用される見通し。参加サークルは早めの対応を推奨する。
https://www.itmedia.co.jp/aiplus/articles/2603/06/news084.html
